ブッシュの支持率30%を切る

リサーチ会社ハリス・インタラクティブが12日に発表した世論調査で、ブッシュ米大統領の支持率が29%に下落した。主要調査で支持率が3割を割り込んだのは初めて。ガソリン価格の高騰、イラク戦争、移民政策への対応などで支持率を上向かせる決め手は見つからず、11月に中間選挙を控えた政権運営は危険水域に入った格好だ。

 英国のブレアが地方選挙が大敗し、小泉首相も関心は後継争いに移っている状態。で、ブッシュはというと、軍幹部がイラク戦争批判を始め、移民問題で国内に対立が生まれ、さらには「第3次石油ショック」じゃないの、といわれるほどのガソリン価格高騰。特に自動車社会の米国で、このガソリン価格高騰は政権批判を激化させているのかも。ただでさえ、ブッシュは石油業界の代表みたいな印象もあるし、ついにブッシュ王朝も落日のときが来たのだろうか。戦争好きのマッチョみたいなところでは批判は結集できなくても、生活資材の高騰となると別なんだろうな。やはり経済が決め手になる。11月は中間選挙だし、選挙を控えた議員とホワイトハウスの間で、共和党にも不協和音も出始めるのだろうか。ブッシュ、ブレア、小泉の米英日三兄弟がそれぞれ節目を迎えたんだなあ。