ボノが英インディペンデントの1日編集長

人気ロックバンドU2のボーカリスト、ボノが英有力紙インディペンデントの1日編集長を務めることになった。同紙によると、ボノはエイズ対策をはじめとするアフリカの諸問題に焦点を合わせた紙面づくりをするという。

 U2のボノのアフリカをはじめとした途上国救済活動は筋金入りのモノだから、新聞の1日編集長を務めても違和感はないといえば、ないのだが、それでもインディペンデントがこうしたイベントを組むところに、新聞は厳しいのだな、という思いもしてくる。インディペンデントは、80年代に創刊された、新時代の高級紙を目指して創刊された。しかし、新聞業界を取り巻く環境は厳しく、タブロイド判にしたり、生き残りへ試行錯誤を繰り返している。そうした流れの中で、ボノを1日編集長というのは、どちらかというと話題作りのマーケティングという感じがしてしまう。新しい試みとも言えるし、苦しさの象徴ともいえそう。