ブラックセプテンバー

 ミュンヘン・オリンピックを舞台にしたパレスチナ・ゲリラのイスラエル選手団人質テロ事件の記録。歳月が流れ、人質の家族、ドイツ政府、警察、オリンピック関係者だけではなく、当時のモサド長官も、イスラエルの暗殺計画を逃れ、ただひとりの生き残りとなった実行犯もインタビューに応じている。ドイツ政府の対応はお粗末の限りで、それだけ中東問題にもテロにもナイーブだった。こうしたナイーブな時代はもはや過去のものとなってしまった。