チェンバー

 ジョン・グリシャム原作の南部を舞台にした法廷もの。グリシャムらしいストーリー。単純なハッピーエンドにはしないと思ったけど、罪と罰を貫くとは。そのあたりが「ひねり」なのかしら。青年弁護士が、クリス・オドネル。グリシャム映画だと、トム・クルーズも、マット・デイモンも、主人公の弁護士をやっていたなあ。優しい若者が現実に悩み、戦うというのがパターンなんだな。死刑囚は、ジーン・ハックマンで、その娘にフェイ・ダナウェイ。最初見たときは珍しい顔合わせと思ったけど、よく考えてみたら、アメリカン・ニューシネマの古典「俺たちに明日はない」で共演していたんだなあ。当時はふたりとも新人だったんだろうけど、いまはビッグな演技派になってしまった。