経営不振に喘いでいる
三洋電機の物語。
日経ビジネスに連載されていた連載の単行本化。たまたま読み始めたのだが、一気に読んでしまった。
三洋電機は一時、松下、
ソニーなどに次ぐ二番手企業ながら、収益力もしっかりした「良い会社」と思われていたら、いつの間にか、ファミリー経営で苦吟する企業のほうになってしまった。ニュースキャスターだった
野中ともよを会長に据えたあたりから「変な会社」という感じがしていたのだが、この本を読むと、その前から様々な変調があった様子。「
ゴッドファーザー PARTII」みたいに、井植ファミリーの歳男、敏、敏雄3代は、さまざまな人物、組織を巻き込みながらの栄華盛衰の物語となっている。