コムスン、介護不正申請問題で迷走

訪問介護最大手コムスン(東京都港区)の不正申請問題で、同社の親会社グッドウィル・グループ折口雅博代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)らは8日記者会見し、介護事業所の指定取り消し前に廃止届を出す「処分逃れ」について、コムスンの樋口公一社長の判断で実施し、折口会長も了承していたことを認め、謝罪した。樋口社長は辞任の意向を表明した。グループ会社への事業譲渡については、厚生労働省の指導に従い、当面凍結すると明言した。

 介護事業所の指定取り消しを防ぐために、グループ会社へ事業譲渡する奇策はさすがに通用しなかった。ルールによる統制の時代を創ろうとしている国の立場としては、看過できる話ではないと、わかりそうなものだけど・・・。顧問弁護士がしっかりしていなかったのだろうか。それとも法務的な助言をとらなかったのか。いずれにせよ、迷走している感じ。