宮沢喜一氏、逝く−−「戦後」が遠くなっていくなあ

宮沢喜一(みやざわ・きいち)元首相が28日午後1時16分、老衰のため東京都渋谷区の自宅で死去した。87歳だった。憲法9条改正に慎重な自民党内のハト派の論客で、「軽武装・経済優先」の保守本流路線を進めた。戦後日本の枠組みづくりに立ち会うなど戦後政治の「生き証人」と呼ばれた。

 ちょっと嫌みなくらいインテリな政治家だった。でも、最近のように強行採決を乱発する反知性の時代には、この知性が尊く思えてくる。でも、インテリらしく、バブル処理とか、土壇場の決断力には弱かった気もするけど、どうなんだろう。