震災があっても、民主優勢は変わらず

朝日新聞社は、29日投開票の参院選について、17、18の両日、全国の有権者を対象に電話による情勢調査を実施した。全国取材網の情報も加えて序盤の情勢を探ったところ、(1)自民は不振で、惨敗した98年の44議席を下回る可能性がある(2)公明は改選12議席の確保が微妙(3)民主は好調で、これまで最高の50議席を超える勢い(4)共産、社民は伸び悩む--などの情勢が分かった。与党が過半数を維持するためには、今回改選分で64議席が必要だが、自民推薦の無所属を加えてもかなり困難な情勢だ。ただ、投票態度を明らかにしない人が選挙区で約5割、比例区で約3割おり、状況はまだ流動的だ。本社は来週、今回と同規模の終盤調査を実施する。

 中越沖地震で、指導力をアピールしようとした安倍首相だが、朝日の調査をみると、大した効果はなかった様子。でも、あまり民主優勢と事前に書かれると、票が自民に流れたりするのだろうか。