マーケットはひとまず落ち着く

20日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4営業日ぶり反発。大引けは前週末17日比458円80銭(3.00%)高の1万5732円48銭だった。上げ幅は昨年6月22日(491円43銭)以来約1年2カ月ぶりの大きさで17日の下げ幅(874円81銭)の52%を戻した。米連邦準備理事会(FRB)による公定歩合の引き下げをきっかけに17日の米株式相場が大幅に反発した流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に買い戻しが目立った。外国為替市場で円相場が1ドル=114円台に急反落したことを好感し、前週末に下げの目立った輸出関連株は軒並み高となった。東証株価指数(TOPIX)も大幅に反発。

 FRBの利下げが効いて、日経平均は急反発。株式市場も、為替市場も、ひとまず落ち着きを取り戻した感じ。でも、

日銀は20日午前、短期金融市場に即日で1兆円を供給する公開市場操作(オペ)を実施した。即日の供給オペは3営業日連続。手元資金を確実に調達しておきたいという外国銀行の意欲が引き続き強い。金利上昇圧力を抑えるため日銀は17日の1兆2000億円に続いて厚めに資金を供給した。

 日銀は引き続き1兆円を供給。金融機関を落ち着かせるのに中央銀行は引き続き努力している様子。