安倍首相が代表質問の直前に突如、辞任

安倍晋三首相は12日午後2時から首相官邸で緊急に記者会見し、「本日、総理の職を辞するべきと決意した。局面を転換して、新たな首相のもとでテロとの戦いの継続を目指すべきだ」と述べ、辞任の意向を表明した。首相は参院選惨敗後、内閣改造による政権立て直しを図っていたが、臨時国会テロ対策特措法の延長問題の展望が開けないうえ、「政治とカネ」の問題をめぐり激しい攻勢にさらされることが確実なことなどから、政権の維持は困難と判断したとみられる。政権が昨年9月に発足して以来1年をたたずに辞任に追い込まれたことで、後継総裁問題は混迷が予想される。

 所信表明演説をして、代表質問の直前に辞意表明とは・・・。前代未聞。敵前逃亡のようにもみえてしまう。ならば、なんで参院選惨敗のあとに続投宣言したのか、わからない。自民党と連立を組んでいる公明党の立場はどうなってしまうんだろう。「ぼくちゃん」とか、「こども」とか、言われても仕方がないなあ。しかし、責任感とかないのだろうか。つぶされたとしたら、何につぶされたのだろう。国民への謝罪もなかったようだし、どういう人だったのだろう。健康問題だったら、なおさら、国民への言葉があってもいいんじゃ。でも、「予想外」の人だったなあ。結局、政治的空白を生んだだけの人だったのだろうか。
 なぜ、辞めたのか、これから、いろいろな意見が出てくるのだろうが、こんな話も流れている。

安倍晋三首相が12日辞任表明した問題で、講談社発行の週刊誌「週刊現代」編集部は同日、安倍首相に「脱税疑惑」があるとして、首相側に取材を申し入れていたと明らかにした。同誌は「数カ月取材してきた『安倍首相の相続税3億円脱税疑惑』を報じることが、政界で話題になっていることは聞いている。その記事が首相を辞任に追い込んだのではという取材が多数入っている」とのコメントを出した。記事は15日発売号に掲載するという。

 スキャンダルが最終的な引き金を引いたのだとしたら、岸信介首相を目指して、田中角栄首相と同じ終わり方で終わってしまったことになるけど。
 後継首相は、麻生氏かと思われていたけど、テレビをはしごして見ていると、安倍続投の共同責任者(戦犯)として急速に麻生批判が高まっている様子。で、永田町情報として、もろもろの人事やら何やらで、「麻生にだまされた」と安倍首相が言っていたとか、いないとか。このあたりの噂が本当だとすると、突然の辞任で麻生幹事長との抱き合い心中を安倍首相が図ったという見方もできるのだろうか。政治って、怖い世界みたい。つい半年前までは、政権交代なんて、夢のまた夢、妄想の世界だったけど、「内部崩壊」といってもいいような自民党の惨状と、次から次へと出てきた大臣たちのスキャンダルを見ていると、民主党にも一度やらせてみたら、という気分が世の中に広がってくるように思える。でも、一番、腹を立ているのは公明党だろうなあ。