福田政権の自民党4役が決まる

自民党は24日、臨時総務会で幹事長に伊吹派会長の伊吹文明文部科学相(69)を充てるなど役員人事を決定した。総務会長は二階派会長の二階俊博氏(68)を再任、政調会長には谷垣派会長の谷垣禎一財務相(62)を起用した。選挙対策総局長を選対委員長に格上げし、古賀派会長の古賀誠元幹事長(67)を充てた。4役としての扱いになる。いずれも総裁選で福田氏を推した派閥からの起用。

 それなりに強い布陣とも言えるし、派閥型政治の復活のようにもみえる。要するに、この布陣で何をやっていくのか。苦い薬である「改革」は放棄して、ばらまき型の旧来型政治に戻るようだと、日本はひたすら衰退への道をひた走ることになる。ともあれ、財政からいえば、カネはないし、少子高齢化で基礎的な成長そのものも弱い。そこで、高度成長を前提にしたような政策をとれば、国が破綻してしまう。でも、それでもいいと思っているんだろうか。選挙に勝って政権を維持できれ・・・。ともあれ、明日の組閣が注目。何だか、改革路線は後退のような気はするし、そうなれば、明日の株式市場も厳しいだろうか。