農林中金がサブプライム損失1000億円

農林中央金庫は27日、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の関連損失が2007年10月末時点で1057億円に達していると発表した。同日発表した07年9月中間期決算は連結純利益が前年同期比約1割増の1435億円だった。サブプライム関連損失を計上したが、貸倒引当金の戻り益などが発生し、利益を押し上げた。

 サブプライムで損失を出している金融機関というか、サブプライム関連の金融商品に手を出していた金融機関のパターンは、金融商品の運用で収益拡大を狙ったか、あるいは、貸出先が限定されてきて金融商品での運用に力を入れたか、で、後者の例から言うと、農林中金あたりはどうなんだろうか、と思っていたら、やっぱり持っていたんだなあ。でも、この記事、複雑で9月中間決算の利益と10月末のサブプライム関連損失って、時期がずれている。9月中間は増益と言うけど、1000億円の評価損を処理してという話ではなくて、その後、損失が膨らんだという話みたい。ややこしい。