チベット暴動、中国にも拡大?

中国チベット自治区ラサで起きた共産党・政府に対する僧侶や市民の抗議行動は、16日までに鎮圧された。しかし、インドに拠点を置く非政府組織(NGO)チベット人権民主化センターは、四川省チベット族居住地域で僧侶ら約1000人が治安部隊と衝突、7人が射殺されたとしており、騒ぎは中国各地に飛び火し始めている。中国筋によると、ラサには多数の軍や武装警察が配置され、騒ぎは16日までに鎮圧された。現地入りした香港テレビ局TVBによると、市中心部は封鎖され、武装した1万人ほどの兵士が家宅捜索などを行っている。暴動で市内の160カ所が放火され、学校や病院など40カ所が焼けたと新華社通信は伝えた。

 チベットでの反中国暴動が四川省チベット族居住地域に拡大したとの情報も。米国を中心としたサブプライム問題という経済的混乱に加え、北京オリンピックを前にした中国の人権問題という政治的混乱が加わると、さらにマーケットは混乱することになるのだろうか。一方、日本は日銀総裁を決められるか、ギリギリのところにあるし、今週は天下大乱の1週間になると言うことか。