米国経済は2008年下期には上向く?

米大統領経済諮問委員会(CEA)のラジア委員長は28日、1680億ドル規模の景気対策により米経済は2008年下半期に上向くとの見方を示した。同委員長はCNBCテレビとのインタビューで、景気は08年第1・四半期が底となる公算が大きいとしたうえで「状況は下期に改善すると予想している」と語った。

 米景気の底は2008年第1四半期?ーー甘いんじゃないかなあ。金融システム、信用創造システムが傷ついているわけだからなあ。米国の個人消費を膨らませてきた金融的脹らまし粉が消え、その清算を迫られているわけで、そこで景気が戻るとはねえ。逆に、これで景気が回復するとするならば、今度はインフレ懸念が台頭する。金融機関を救うために、じゃぶじゃぶに資金をいれているわけだから。何か、大統領選挙を意識した発言のように思えるけど。あるいは、景気は「気」からということを意識して、意図的に楽観的な情報を流しているかだなあ。