原田泳幸「ハンバーガーの教訓」
ハンバーガーの教訓―消費者の欲求を考える意味 (角川oneテーマ21)
- 作者: 原田泳幸
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/01
- メディア: 新書
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危機に面しているようなときにまずやるべきことは変わらない。それは、バック・トゥ・ザ・ベーシック・ウィズ・イノベーティヴマナー。すなわち「基本に返ろう、ただし新しいやり方(革新)を通して」といういことである。
そうだよなあ。基本は大事。でも、先祖帰りするだけではダメ。
人間は、当たり前のことがいちばんできず、当たり前のことをいちばんやりたがらない性質を持っている。
これって当たっている。だから、経営再建にあたっては、迂遠なように見えても、基礎づくりが一番、重要になる。これって説得力があるなあ。トヨタの強さも、当たり前のことを当たり前にやる能力と言った人もいたし。
店舗のマネージャーに対しても、数値や管理目標といった数字を押しつけていた場合はやはり思考停止状態になってしまう。情報やツールのすべてを与えきり、作業指示も事細かに出しすぎていたならば、どんどんと「考えない社員」になっていくからだ。(中略)数値だけで人を評価して切り捨てるような人事を続けていれば、ロボット型の人間だけを残していくことになり、会社にとって大きな損失になってしまうということである。
安直な成果主義のネガティブな結果って、これだなあ。