日銀・白川総裁誕生。ただ、渡辺副総裁は民主不同意

民主党は8日夜、政府が提示した日銀の次期正副総裁人事案への賛否について国会役員連絡会などで協議した。白川方明(まさあき)副総裁=総裁代行=(58)の総裁昇格案に異論はなく、9日の衆参両院本会議で同意する方針を決めた。しかし、前財務省財務官の渡辺博史・一橋大大学院教授(58)の副総裁案に関しては「天下り反対」との意見が強く、不同意とすることを決めた。

 難産の日銀総裁人事は、白川副総裁の昇格で決着。しかし、財務省出身の渡辺副総裁は民主党が再び不同意。こうなると、財務省出身者は誰でもダメということか。でもなあ。今度は総裁の席は自分のものというような財務省的秩序を破壊するために、財務省出身者の総裁就任を拒否するのは、わからないではないが、副総裁までこだわるのかあ。ここまで来ると無理がある。だだをこねているだけになってしまう。批判の矛先が福田首相から小沢党首のほうに移るのかなあ。民主党も割れてくるんじゃないだろうか。総選挙に追い込むためならば、何をやってもいいのか、という話になって、かえって支持率を落としてしまうんじゃないだろうか。