大岩オスカール 夢みる世界

1965年、ブラジル移民の二世としてブラジルのサンパウロに生まれた大岩オスカールは、ゆたかな物語性とユーモア、そしてあふれる想像力によって世界の姿をさまざまに描きだす作家です。マンガや美術、雑誌に親しむ幼少時代を過ごした大岩は、大学では建築を学ぶ一方で作品制作を開始、1991年には「第21回サンパウロ国際ビエンナーレ」に参加します。その後、東京(1991-2002)、ニューヨーク(2002-)と生活の場を移しながら、自身を取りまく都市や歴史に向き合い作品を生み出してきました。機知に富んだ数々のパブリックアートやオブジェ、端々しい絵画作品はどれも一人の都市生活者の視点から世界を自在に読み解く想像力と新鮮な発想に溢れています。

 友人に誘われ、東京都現代美術館に「大岩オスカールーー夢みる世界」に行く。あまり期待していなかったのだが、これが良かった。マンガ、美術、雑誌に親しむ幼少時代を過ごしたと言うが、それが作品に反映して、独自の世界を創っている。横尾忠則を思わせるものがある。大友克洋宮崎駿の影響も見える。現代のビジュアル文化のコラージュ。今回の美術展で言うと、破壊された都市を戦闘ヘリが飛んでいく「総理大臣の悪夢」はどこかで見たことがある。で、「Dog=10m3 Air by Day」も好きなオブジェ。これは欲しいなあ。家に置くのには、ちょっと大きいけど。「大岩オスカール」または「大岩オスカール幸男」、個人的にはかなり注目。
【参考】
大岩オスカールの公式サイト
 http://www.oscaroiwastudio.com/
・グーグル、アマゾンで見ると・・・
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