リトル・ダンサー

リトル・ダンサー コレクターズ・エディション [DVD]

リトル・ダンサー コレクターズ・エディション [DVD]

 帰宅したら、BS2で放映していた。邦題は「リトル・ダンサー」という可愛いものだが、原題は「Billy Elliot」という淡泊なもので、映画も英国映画らしく、単純なお子様映画、お涙頂戴サクセス・ストーリーにはしていない。背景にあるのは、サッチャー時代の炭坑町で、政府と組合が対決、ストに突入している。そうした中での家族愛。父親、兄弟、それに、おばあちゃんが良いし、いつも壁際に、ぽつんと立っている女の子とか、女の子みたいな男の子とか、登場人物のキャラクターが秀逸。ビリー・エリオット役のジェイミー・ベルはもちろん、父親役のゲイリー・ルイス、中産階級のバレエ教師のジュリー・ウォルターズとか、役者が揃っている。日本映画や米国映画だと、ベタベタで、感情盛り上げまくりの映画になるのだろうが、英国映画だから、もっと大人な描き方。無理矢理のセンチメンタリズムなど、英国人は恥ずかしくてできなんだろうなあ。ビリーの大人になってからの役は、ロイヤル・バレエのアダム・クーパーが演じている。
【参考】
・オフィシャルサイト
 http://www.billyelliot.com/
ウィキペディアでは
 wikipedia:リトル・ダンサー