金融危機で米国も“国策捜査”?

米司法当局や金融監督機関が相次いで金融不正の摘発に乗り出した。ニューヨーク州のクオモ司法長官は24日、信用収縮で取引が事実上の停止状態に陥った金融商品の特徴や損失リスクについて投資家に虚偽の説明をした疑いで、欧州金融大手のUBSを訴追。米商品先物取引委員会(CFTC)もエネルギー価格を意図的に操作した疑いでオランダの商品運用会社を訴追した。

 金融機関の救済のために税金を投入するときは、「けじめ」をつけさせることが重要になるのは洋の東西を問わない。バブル崩壊後の日本と同じように、米国も金融機関に捜査の手が入る。でも、資源価格の高騰は、投機もあるだろうけど、ドルの崩落という感じもするんだけど。投機のせいにしたのだろうけど、本質的にはドルの信用が揺らいでいることが一番じゃないだろうか。