フェデラー、全米オープン5連覇

テニスの四大大会今季最終戦全米オープン最終日は8日、当地のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで男子シングルス決勝を行い、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第6シードの新鋭アンディ・マリー(英国)を6−2、7−5、6−2で下し、5年連続5度目の優勝を遂げた。全米での5連覇は、1920年から6連覇を果たしたビル・チルデン(米国)以来84年ぶりで、優勝賞金150万ドル(約1億6000万円)を獲得。四大大会は歴代単独2位の通算13勝目とし、歴代最多のピート・サンプラス(米国)にあと1勝と迫った。

 ナダルに3−1で勝った、絶好調のマリーもフェデラーにはかなわなかった。フェデラーが3−0のストレートで破り、ついに全米5連覇。すごいなあ。全仏、全英、北京五輪と快進撃を続けるナダルは無敵かと思われたが、やはり人間だった。何かのインタビューで、フェデラーが、勝ち続けることを義務づけられた(勝ち続けなければ落ちてしまう)世界ランキング1位の座の重圧について語っていたが、その重圧が次第にナダルにのしかかっていっているんだなあ。解放感を味わったフェデラーが逆襲に出てきたのだろうか。でも、今年最後の四大大会で、きっちりと勝ってみせるフェデラーはやっぱり強いなあ。役者だなあ。