株価は踊る。日本は過去最大の上昇率

14日の東京株式市場で日経平均株価は急反発した。大引けは3連休前の10日比1171円14銭(14.15%)高の9447円57銭。上昇率はバブル崩壊初期の1990年10月2日(13.24%)を上回り、過去最大を記録した。10日の7カ国(G7財務相中央銀行総裁会議後に欧州各国が金融機関への公的資本注入など金融危機対策を打ち出したことを好感し、主力株中心に買い戻しが殺到した。米政府による追加対策への期待もあって、三菱UFJやみずほFG、ソニー、武田といった主力株が軒並み値幅制限の上限(ストップ高)まで買われた。東証株価指数(TOPIX)も急反発。

 これが株式市場かも。先週は悲観一色だったが、休み中に米欧日の先進各国政府が金融救済策がまとまったことで、一斉に欧米株式市場が反発。その流れを受けて、東京も急反発。しかしなあ、ここでもう一度バブルをつくったら、問題先送りで、さらに傷を深めるだけだし・・・。恐慌寸前の状態で、緊急避難としては必要な政策だったけど、これでマーケットが浮かれるようだと、問題を複雑にするだけのような。これで証券会社が再び、超高額報酬なんてことになれば、救済策に対する反対論がまた盛り上がってしまうだろうし。ここからの軟着陸は相変わらず、綱渡りかも。