米新聞大手のトリビューンが経営破綻

米新聞大手で「シカゴ・トリビューン」「ロサンゼルス・タイムズ」などを発行するトリビューンが8日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を米連邦破産裁判所に申請し、事実上経営破綻した。負債総額は約130億ドル(約1兆2000億円)とみられる。同社は新聞発行や放送事業などを継続しながら経営再建を目指す。

 ロサンゼルス・タイムズと言えば、ニューヨーク・タイムズワシントン・ポストと並ぶ米国の名門紙だが、この新聞を擁する米トリビューンが経営破綻。金融危機とインターネット化による広告の不振もあるが、株式を非公開化したときの負債が重荷になったらしい。金融危機の深刻さと新聞の落日の双方を象徴するような事件。バブル崩壊後の日本もそうだったけど、過大な債務を抱えた会社は、この危機の津波に飲み込まれていくリスクが大きいなあ。