村上春樹編・訳「月曜日は最悪だとみんなは言うけれど」
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/05
- メディア: 単行本
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このほかの収録作では、レイモンド・カーヴァーの作品に大幅に手を加えたと言われる編集者のゴードン・リッシュとの関係を描いたD.T.マックスの「誰がレイモンド・カーヴァーの小説を書いたのか?」、ジョン・ホール・ニューポートによるジョン・アーヴィングの人物論「ジョン・アーヴィングの世界」(改訂版)、作家が自ら自伝的作家論を展開するトム・ジョーンズ「私は・・・天才だぜ」、デニス・ジョンソンの「シークレット・エージェント」も面白かった。それぞれの文章につく村上春樹の解説も秀逸。「ジョン・アーヴィングの世界」は、村上春樹が見たジョン・アーヴィングが活写されている。
タイトルの「月曜日は最悪だとみんなは言うけれど」は、トム・ジョーンズに関する村上春樹の解説で紹介されるブルース曲「ストーミー・マンデー」の歌詞の一節。「月曜日は最悪だとみんなは言うけれど、火曜日だって負けずにひどい」(They call it stormy Monday, but, Tuesday's just as bad)から来ている。この本のタイトルに惹かれて読み出したところもある。