20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代(Bunkamura ザ・ミュージアム)
PENが2月1日号で「線と色彩の芸術家、パウル・クレーをめぐる旅へ」という記事を載せていて、これをきっかけに、クレーに興味を持った。クレーは名前は知っていたが、なぜか、これまで全く関心の対象外にあった。しかし、改めて見ると、いいなあ。初期の作品は思ったよりも小さい。第1次大戦から第2次大戦と暗い時代に青春時代を過ごした人だが、どん底の時代にも作品の色調は明るい。スイス生まれのドイツ人で、ナチスを逃れてドイツに亡命するが、スイス国籍を得ることはできなかった。そして1940年に死去。戦争が終わるまで、生きていることはできなかったんだなあ。哀しい。
展示会には、クレーやピカソだけではなく、アンリ・マティス、ジョルジュ・ブラック、ルネ・マルグリットなど、表現主義、キュビズム、シュールレアリズムの作品も展示されている。クレーとピカソの生きた時代を感じる。しかし、ドイツのバウハウスというのは、すごかったんだなあ。クレーもいたし、カンディンスキーもいたわけだから。
【参考】
・ザ・ミュージアムの紹介サイト
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_09_k20.html