高橋文夫「雑誌よ、甦れ」

雑誌よ、甦れ

雑誌よ、甦れ

 まえがきにあるように、雑誌ジャーナリズムに関する本というのは、ありそうで、あまりない。古典で言うと、やはり「文藝春秋」の伝説的編集長だった池島信平の『雑誌記者』だろうか。海外で言うと、「Newsweek」の中興の祖であり、伝説的編集長だったオズボーン・エリオットの『「ニューズウイーク」の世界』があったなあ。最近は雑誌受難の時代。昨年以来、休刊も相次いでいる。現在、雑誌編集長出身で知性派・硬派の論客と言えば、英「エコノミスト」のビル・エモットといったところだろうか。