日本アカデミー賞、「おくりびと」が圧勝

第32回「日本アカデミー賞」の授賞式が20日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、“納棺師”という仕事を通じ人の生死を問う「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が最優秀作品賞、監督賞など10部門を独占した。滝田監督は「今までかかわったすべての人に感謝したい。これからもずっと映画の“おくりびと”でいたい」と喜びを語った。そのほかの主な最優秀賞は次の通り(敬称略)。主演男優賞=本木雅弘おくりびと」▽主演女優賞=木村多江「ぐるりのこと。」▽助演男優賞山崎努おくりびと」▽助演女優賞余貴美子おくりびと」▽外国作品賞=「ダークナイト」▽アニメーション作品賞=「崖の上のポニョ

 日本アカデミー賞、いつもメジャー系の作品が強い(有利)という印象があるんだが、今年は順当に「おくりびと」が圧勝。最優秀主演男優賞の本木雅弘の義母は去年、最優秀主演女優賞をとった樹木希林。ふたり一緒に舞台にあがっている姿も珍しいなあ。でも、ベストセラー小説、ヒット漫画、人気テレビシリーズの映画化というマーケティング的に堅い映画が主流の中で、「おくりびと」みたいな映画が出てくるのは良いことだなあ(まだ見ていないんだけど)。本木雅弘の「ほぼ日」での鼎談「死を想う」も良かったしなあ*1(本木さんは知的な人だった)。これでアカデミー外国語映画賞をとれば、完璧だけどなあ。