ニューヨーク株式市場は半値圏に

23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日続落。前週末比250ドル89セント安の7114ドル78セントと1997年5月以来、約11年9カ月ぶりの安値で終えた。ナスダック総合株価指数は6日続落し、同53.51ポイント安の1387.72と2008年11月以来の安値で終えた。世界的な景気悪化懸念から、素材など景気敏感株を中心に売りが膨らんだ。

 株式相場には、下値の目安として、半値(高値の50%)、八掛け(同40%)、二割引(同32%)という言葉がある。大恐慌以来の金融危機にあるんだから、半値ぐらいまで調整があって当然と思っていたら、7114ドルとは、ついに、そのあたりに来たなあ。ちなみに、ニューヨーク・ダウの最高値は、2007年10月の14164.53ドルだが、その半値は7082ドル、八掛けで5665ドル、二割引で4532ドルということになる。あくまでチャート論だけど、7000ドルを切ると、今度は6000ドル割れの5665ドルを下値として見出すのだろうな。で、1930年代の大恐慌の時は、29年のダウの高値が381.17ドル。32年の安値が41.22ドル!なんと、高値の10.8%の水準。9割安だったんだなあ。で、日本も今日・・・

24日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落した。終値は前日比107円60銭(1.46%)安の7268円56銭。前日の米株式相場の大幅下落を嫌気した売りが幅広い銘柄に出て、前場中ごろに昨年10月27日のバブル経済崩壊後安値(7162円)を下回る場面があった。ただ、与謝野馨財務・金融・経済財政相が株価対策の必要性に言及したことで、積極的な売りは続かなかった。円相場の下落を受け、トヨタやホンダ、パナソニックなど輸出関連株の一部が上昇し、日経平均を下支えした。

 ということで、日経平均どん底状態。日経平均の最高値は1989年末の3万8915円87銭、ここから下がって2003年の安値が7607円88銭で、高値の26.7%の水準。米国大恐慌ほどではなかったけど、「半値、八掛け、2割引」どころじゃなかった。その後、小泉改革を経て株価は回復し、07年には1万8261円98銭の戻り高値をつけるけど、最高値からみれば、46.9%。半値まで戻すことはできなかったんだなあ。で今日、一時割り込んだ08年10月の最安値7162円がどのくらいの水準かというと、最高値からみると18.4%。2割を切ってしまった。大恐慌のときほどではないけど、すごい水準になってきたなあ。ただ、TOPIXでみると、ここまでひどくはない。TOPIXは今日、バブル後最安値の730.28だったが、これはTOPIXの80年最高値(2884.80)の25.3%。まあ、かなりの水準ではあるけど。
(数字はざくっとした計算したもので、再チェックしていないけど、まあ、こんなところかと)