六花亭「中札内美術村」と「六花の森」

 北海道のお土産と言えば、「白い恋人」と、六花亭の「マルセイバターサンド」。この六花亭、帯広でアートな文化事業を展開していたとは知らなかった。
 帯広空港から車で10〜15分ぐらいのところにあるのが「中札内美術村」。木々の間に「相原求一朗美術館」「小泉淳作美術館」「北の大地美術館」(現在は「佐藤忠良と二人の彫刻家」展。二人は、岩野勇三と笹戸千津子)の三つの美術館がある。建物も良いし、相原求一朗と小泉淳作の絵も良かった。美術館の前には広々とした芝生の広場あり、そこには座ることができるオブジェが配置されている。これまた良い。
 で、ここから車で10分ぐらいのところに「六花の森」がある。ここは公園のなかに「バターサンド」などのパッケージのデザインをした坂本直行の作品を紹介したコテージ型の展示棟(「坂本直行記念館」)がある。加えて、六花亭の茶菓のサービス付き。六花亭は、1959年から児童詩詩「サイロ」を発行しており、この表紙も坂本直行が描いていて、その表紙の展示もあった。六花の森には、六花亭の工場があるのだが、ここも美しい近代的な工場で、周囲の風景と違和感がなかった。アートにこだわりのある会社なんだなあ。
 こうした文化活動を続けている六花亭は立派だなあ。一時的に派手な文化事業をすることはできても、継続するのは大変なことだから。これからは、お土産は「白い恋人」より「花畑牧場」より「ロイズ」より、六花亭かもなあ、などと思ってしまった。
【参考】
六花亭
 http://www.rokkatei.co.jp/
中札内美術村
 http://www.rokkatei.co.jp/facilities/index.html
六花の森
 http://www.rokkatei.co.jp/facilities/index2.html
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