近藤淳也『「へんな会社」のつくり方』

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

 「はてな」の近藤社長のビジネス論。CNETで連載されたときのブログも読んでいたが、まとめて読んでみると、改めて面白いと思う。この本の出版は2006年。もう3年以上も前かあ。「あしか」(「ペンディング」「そのうちやる」「すぐやる」「終わった」の4分類。メールボックスもこれでいいのかもなあ)とか、ペアプログラミングとか、フリーアドレスとか、立ったままのミーティングとか、改めて読んでみても、面白いなあ。全員、立ったままでミーティングをすると、だらだら会議を防げるというのは、湾岸戦争でロジスティックスを担当したW.G.パゴニスの「山・動く」にも出てきた。仕事のやりやすさを追求しているわけで、「へんな会社」とはいえないなあ。で、このブログをまとめたエッセイのほかに、近藤社長のインタビュー、梅田望夫氏の解説がついている。京都に戻った「はてな」を加えた改訂版を読んでみたいなあ。