使い始めて2週間、iPhone雑感

 iPhone 3GSを利用して、はや2週間。使ってみて、わかったのは、純粋に携帯電話として使うのならば、フツーの携帯電話がいいかも。では、iPhoneがダメというと、そんなことはない。これは面白い。携帯電話とは違うもの。携帯電話にメールやネット機能がついているのではなくて、携帯電話も使えるインターネット端末といったほうがいい。そう考えると、携帯電話として劣っているわけでもない。この形状からいって、使いにくいかと思ったら、そんなことはなかった。インターフェイスが、これまでの携帯電話と違うので、戸惑うときもあるが、これは慣れの問題だろう。
 「ちょっと」というところから言うと、ソフトキーはやはり使いにくい。物理キーの場合、押し込むという操作で選択が決まるので、キーの大きさはあまり関係ない。ソフトキーは触れるだけで操作できてしまうので、どうしてもミスタッチによる誤操作が多い。この点、メール端末としては、ブラックベリーのほうが使いやすいだろうし、スマートホンでキーボードを確保している機種が多いのもわかる。そうしたソフトキーの性格から言うと、日本語キーボードの十字型選択は、それなりに良い。最初は違和感があったが、日本語入力では今は一番、これを使っている。
 カメラは、コンパクト・デジカメと遜色ないレベルの日本の携帯電話とは比べれものにならないし、インターネットの閲覧にしても、簡単に拡大できたりはするものの、iモードやezウェブのようにケータイの画面に最適化されたコンテンツに比べると、一発で見にくい。携帯電話の着信も擬似的プッシュという感じだし、ソフトバンクの携帯のカバー範囲は、auDOCOMOに比べると弱い。
 DOCOMOauの携帯電話に比べて、ちょっと、というところを探せば、いろいろとあることは確かなのだが、それでも、やっぱり、iPhoneは面白い。そして、使える。メールは見やすいし、Gmailの設定は簡単で、IMAPで使えば、iPhoneMac、PC、どこで、どんな条件で使っても同じメール環境にできる。iアプリも多種多様で、楽しめる。i文庫などを使っていると、iPhoneは、電子ブック端末としても十分使えると思う。携帯電話、無線LANをシームレス感覚で使え、無線LAN環境では、YouTube端末として快適に利用できる。ともかく、いろいろと遊べる。iアプリが用意されているウェブ・サービスは、インターネットよりも使いやすいところもある。
 使っていて、もうひとつ思うのは、持ち歩いていると、至る所で、無線LANの電波を拾うこと。ここで、ふと考えるのは、iPhoneではなく、iPod Touchという選択もあったかもしれないこと。インターネット端末として使うと割り切れば、Touchでもいいのかも。しかし、どこでもいつでもと考えると、iPhoneなのか、と思う。ともあれ、遊べるし、使える。アンドロイドにも興味はあるが、app storeのようなソフトの生態系をどのように作るかがポイントになるのかも。