インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 スペシャルコレクターズ・エディション 【2枚組】 [DVD]

インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 スペシャルコレクターズ・エディション 【2枚組】 [DVD]

 スティーブン・スピルバーグは不思議な人だ。「カラーパープル」とか、「シンドラーのリスト」とか、「ミュンヘン」とか見ると、社会派という感じなのだが、この映画は、社会常識がないというか、無神経の極致のような・・・。インディ・ジョーンズが冷蔵庫に入って原爆実験から逃れるとはねえ。しかも、助かってから、キノコ雲を見上げるショットなんて、映像的にはいいかもしれないけど、ちょっとねえ。冗談でやる話ではないような・・・。敵役が全3作のナチスから、スターリンソ連に変わる。ナチスも、ソ連も、超能力をまじめに取り扱っていたところはあるが、しかしねえ・・・。赤狩りに対する批判もあるが、ロシア人が嫌いなのかあ、という感じ。まあ、それでもジェットコースター映画で楽しめると言えば、楽しめるんだけど。ハリソン・フォードも歳をとってきたので、スピルバーグお気に入りのシャイア・ラブーフが新たに登場。カレン・アレンは、1981年の第1作以来の登場だけど、変わっていないと変わっていないなあ。ケイト・ブランシェットは何でもやる人だなあ。ジョン・ハートも、いろんな役をやるけど。しかし、ロズウェルマヤ文明を結びつけるというのは、面白いというか、陳腐というか・・・。見てしまうんだけどねえ。