益子焼「やまに大塚」

 益子焼を見に行く。益子焼といえば、益子焼窯元共販センターだと思って、出かけたのだが、その近くに、洗練された街の一角がある。それが「やまに大塚」。ギャラリーとカフェがある。まず、カフェに気がついて入ったのだが、この「ほっとるーむ・けやき」はイタリア料理の店。こうした観光名産地で、ちゃんとしたパスタを食べられるとはあまり思っていなかったのだが、これがちゃんとしていて美味しかった。おまけに什器も益子焼で統一されており、洒落ている。ギャラリーも一般的なものと作家主体のものと2つ店があったのだが、店内のデザインも明るく、洗練されていて、なかなかだった。共販センターには共販センターの良さがあるが(巨大な狸に出迎えられると、陶器の郷に来たぞ!というインパクトがあるよね)、落ち着いた大人の雰囲気で、陶器を選ぶことが出来るのはうれしい。置かれている陶器のセンスも良かった。
 益子でも、ニューウェーブなんだろうなあ。共販センターのバックミュージックは演歌だったが、やまに大塚・本店の音楽はクラシックだった。どっちが落ち着くのかは、人によってで、どっちが良いとはいえないとは思うけど、個人的には「やまに」派だなあ。益子の町にとっても、共販センターと、やまにショップ群が混在することで、益子の魅力を増していくんじゃなかろうか。笠間が、美術館もあり、かなり洗練されたアートな雰囲気を醸し出しているだけに、益子もアート・パワーを持つ必要がある。その核が「やまに大塚」になるんだろうか。デザイン的に洗練された水準を維持するのは、投資も大変だろうけど、このまま、どんどん成功して欲しいなあーー通りすがりの旅人の印象です。
【参考】
やまに大塚
 http://www.yamani-otsuka.co.jp/
益子焼窯元共販センター
 http://www.mashikoyakikyouhan.jp/