夏目漱石「こころ」

 iPhone(i文庫)で、夏目漱石の「こころ」を読む。iPhoneは、電子ブックリーダーとして使えるなあ。先日の菊池寛の「芥川の事ども」は短いものだったが、普通の文庫本1冊ぐらいの分量でも普通に読めてしまう。「こころ」は、学生時代に読んで以来、好きで、再読したいと思っていた。iPhoneで、ちょっと長めのものでも読めるか、試しに読み始めたのだが、すぐに夏目漱石の世界に引きこまれる。この静かな語り口が好きなんだなあ。「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」から構成されている。3部構成という記憶はあったが、「両親と私」の部分は忘れていた。夏目漱石森鴎外をもう一度、読み直してみようか。無料の青空文庫だから読むというのではなく、有料でも読んでしまうなあ。新作も、こうした形で読みたいなあ。
青空文庫
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card773.html