フォレスト・ガンプ

フォレスト・ガンプ 一期一会 スペシャル・コレクターズ・エデ [DVD]

　何となく、もう一度、見たくなって再見。ひとつの米国現代史。コメディといえるのかもしれないが、そこで描かれている米国の歴史は重い。家庭内暴力、幼児虐待、人種差別、戦争、社会分裂などなど、個人にとっても社会にとっても激動の時代だったんだなあ。それらをすべて受け入れ、癒す映画ともいえる。甘いと言えば、甘いと言えるのかもしれないけど、その甘さがなければ、過去を癒せないし、再生もできない。トム・ハンクス、ロビン・ライト（この頃はロビン・ライト・ペンではないから、ショーン・ペンと結婚前だったのか）、ゲイリー・シニーズ、サリー・フィールズ、みんないい。ラスト近く、ロビン・ライトが住んでいた家の前で倒れ込む場面の構図は、アンドリュー・ワイエスの絵を思わせる。どこまでの米国的な世界なんだなあ。