総選挙序盤調査、民主党圧勝の様相

 新聞各紙の総選挙予想が出そろうが、民主党圧勝・自民党惨敗の様相。
 まず、朝日は・・・

30日投開票の総選挙について、朝日新聞社は18、19の両日、全300小選挙区から統計的に選んだ150小選挙区有権者を対象に電話調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて選挙戦序盤の情勢を探った。その結果、(1)民主は単独で過半数(241)を大きく超え、300議席台をうかがう勢い(2)自民は選挙前議席(300)の半数に届かず、それよりさらに大きく後退する可能性(3)比例区では、公明、共産はほぼ前回並み、社民はやや苦戦??などの情勢がわかった。

 300議席を伺うという読みだが、これは控えめな方。読売は・・・

読売新聞社は30日投票の第45回衆院選を前に18日から20日までの3日間、全国の有権者約11万人を対象に世論調査を行い、全国総支局などの取材を加味して、序盤の情勢を探った。民主党小選挙区選、比例選ともに自民党を圧倒しており、単独で過半数を確保し、300議席を超す勢いだ。自民党は、都市部に加え、伝統的な保守地盤である農村部でも、民主党候補に支持を奪われ、公示前議席の300議席から激減する見込みだ。公明党は公示前議席を固めきれず、苦戦している。投票態度を明らかにしていない人が、小選挙区選、比例選ともに2割前後おり、情勢は終盤にかけて変わる可能性がある。

 300議席を超えるという。で、日経も同じ。

日本経済新聞社は30日に投票日を迎える第45回衆院選を前に全国世論調査を実施し、情勢を探った。全480議席のうち民主党小選挙区比例代表を合わせて単独過半数(241議席)を突破、300議席超が当選圏に入っている。自民党は100議席弱の当選圏にとどまっており、公示前勢力(300議席)に比べ議席を半数以下に減らすのは必至の情勢。民主党圧勝による政権交代の可能性が強まっている。

 で、最後に出てきた毎日の情勢分析は・・・

毎日新聞は第45回衆院選(定数480=小選挙区300、比例代表180)が30日に投開票されるのを前に、公示翌日の19日から21日にかけて特別世論調査を実施し、その結果をもとに全国の取材網を通じて選挙情勢を探った。民主党は271人を擁立した小選挙区の大半で優位に戦いを進め、比例代表と合わせて320議席を超す勢い。小選挙区の当選者数によっては、比例代表での復活も含め候補者全員の当選も視野に入る。05年衆院選で大勝した自民党小選挙区比例代表とも振るわず、100議席を割り込む可能性もある。

 ついに320議席を超えるという読み。小選挙区制の恐ろしさだなあ。たぶん、生のデータはもっとすごいんだろうな。「風」もあるんで、各紙割り引いて読んでいるんだろうけど、その割引具合で、数字が変わってくるんだろうけど。しかし、これだけの数字になると、民主党は「ここまで圧勝させたくない」というムードが出てくるのが怖いだろう。楽勝ムードで組織が緩む懸念も指摘されるが、前回の総選挙で良い戦いをしているのではないかと見ていたら、惨敗という厳しい経験をしてきただけに、幹部連の緊張感は持続するんじゃないか。一方、自民党がどうなるか。背水の陣から反撃のエネルギーが爆発するのか、萎えてしまうのか。むしろ、もう政権交代後をにらんだ展開だろうか。