「異界の風景」(東京藝術大学美術館)

東京藝術大学絵画科油画の企画する「異界の風景」展は、油画現職教員14名の作品約70点と東京藝術大学大学美術館収蔵の作品約100点によって構成される展覧会です。
「異界」を創造行為が発生する場をさす概念と定義し、表現が生まれる媒介となる「風景」を提起する試みです。東京藝術大学大学美術館の収蔵作品に対して、油画現教員作家が油画において推し進める創作、研究、教育からの新たな視点によるアプローチを提示し、相互作用に基づく制作・展示を行います。

 上野の美術館のどこに行こうかと考えて、選んだのが、この企画展。古代ローマでも、チベットでも、冷泉家の気分でもなかった。東京国立博物館若冲には惹かれたのだが、ここは相当、込んでいそうなので避けて、芸大の美術館へ。これは当たりだった。浮世絵から現代アートまで「風景」を楽しめる。しかし、現代アートは難しいなあ。当たりか、外れかどちらかという感じがする。それとアタマで創っているように感じしてしまうものもある。藝大美術館は、国立大学の美術館ということで、もっと古くて、しょぼい(きれいに言うと「伝統的で格式のある」)建物かと思っていたのだが、創造的は違って現代的な立派な施設だった。
東京藝術大学美術館
 http://www.geidai.ac.jp/museum/
「異界の風景」展
 http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2009/ikai/ikai_ja.htm