荒俣宏編著「不思議のアールデコ」

不思議のアールデコ ART DECO BOOKS (WONDER BOOKS 2)

　アールデコ時代の絵が挿絵となった本を集めた画集。荒俣宏の解説付き。本がアートだった時代だなあ。アールデコの選絵って多色木版刷りだったのか。すごい労作だったのだ。デジタルの時代になって情報そのものは画面で読む時代になると、本はアートへと回帰していくんだろうか。モノとしての美しさが本にも問われるのかなあ。紙の「本」は限定本として所有する快楽。情報としての本は、ケータイでも、iPhoneでも、Kindleでも何でも電子ブックで読んでね、という時代が来るんだろうか。すると、このアールデコの本のように、手作り感が必要になってくるんだろうか。