サブウェイ123 激突

 帰りの飛行機の中で見た映画。ウォルター・マッソーロバート・ショウ主演、ジョセフ・サージェント監督の快作「サブウェイ・パニック」のリメイク。今回は、マッソーの役をデンゼル・ワシントン、ショウの役をジョン・トラボルタが演じている。監督はトニー・スコット。良くも悪しくも、トニー・スコットの映画になっていて、思っていたよりも楽しめた。展開はとにかくスピーディで、テンポがいい。ただ、筋のひねりからいうと、やはり前作にはかなわない。マッソーに、とぼけたユーモアがあり、名脇役のマーティン・バルサムが絡む落ちもあったのだが、そのあたりのストーリーのひねりはない。変化球の映画と直球の映画の違いという感じ。「123」のほうには、曲者俳優のジョン・タトゥーロが出ていたが、その曲者ぶりが全開するほどではなかった。ぼーと見ている分には楽しめる映画。脚本としては前作の方がよく練れていた。