国際線の飛行機の中で見た映画。
マット・デイモン主演、
スティーブン・ソダーバーグ監督の映画だが、これが意外と面白かった。インフォーマントは内部通報者。実話がベースで「味の素」の名前が頻出する。米国の食品化学メーカーに勤める幹部社員が国際
カルテルをFBIに内部通報し、盗聴などに協力するのだが、この人物、一見、真面目そうでいて、倫理観がどこかで壊れてしまっている人物。虚言癖ではないかと思うほど、嘘はつくし、リベートや使い込みに罪悪感もないし。告発者であるはずが、自分の犯罪が次から次へと出てきて、最後はFBIを告発する逆ギレぶり。「
エリン・ブロコビッチ」では、企業犯罪を告発したソダーバーグだが、同じ企業犯罪を扱っても、こちらの映画は完全なコメディ。
マット・デイモンが、収監後の姿を含めて、ハマリ役。こうした軽妙な演技もできるんだと改めて思う。ソダーバーグの「
オーシャンズ」シリーズの延長線上で生まれた作品だろうか。