ピーター・リンチ「ピーター・リンチの株の教科書」

ピーター・リンチの株の教科書―儲けるために学ぶべきこと

ピーター・リンチの株の教科書―儲けるために学ぶべきこと

 フィディリティの伝説的ファンドマネージャー、ピーター・リンチが書いた株式投資の教科書。面白かった。ただ、あとがきで1999年に出版された「ピーター・リンチのすばらしき株式投資」の復刊であることを知る。なんだ、一度、読んだ本だった。リンチの投資法の基本は変わっていないこともあって気がつかなかった。まあ、復習でした。リンチは、貯金しなさい、まず家を買いなさい、そして株式投資という人。余裕資金を株式で寝かしておくことが最大の投資法というわけ。その代表例が、ウォーレン・バフェットということになる。
 で、印象に残ったところは、

 株に投資するときには、その株についての“ストーリー”を知っていなければなりません。投資家が間違えるのはこの点です。ストーリーを知らずに株を買い、株価を追いかける。というのは、彼らが知っているのが株価だけだからです。株価が上がれば、会社はうまくいっていると考える。ところが低迷したり下がったりすると、飽きてきて、厭気がさし、売ってしまう。株価とストーリーを取り違えるのは、投資家が犯すいちばん大きい誤ちです。

 なるほど。確かに、みんなが売っている時が一番の買い場というし、そこで見るべきなのは、ストーリーなんだな。