菩提樹
- 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: DVD
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トラップ大佐は、こちらも反ナチで信念の人ではあるが、より人間的で、弱さもある。演じたハンス・ホルトには、クリストファ・プラマーとは異質の良さがある。「サウンド・オブ・ミュージック」とは違って、トラップ家は大恐慌で財産を失い、邸宅をホテルにして生計をたてたというのを何かで読んだが、そのエピソードは、こちらの映画には出てくる。マリアはたくましい人だった。主演のルート・ロイヴェリクが合っている。こちらもジュリー・アンドリュースとはまた違った良さがある。映画の最後は米国に入国できるところまで。この入国自体がひとつのドラマだった。考えてみれば、山を超えてスイスに入ってハッピーエンドというのは物語の話で、現実には生活していかなければならないわけで、米国入国も大きなハードルがあったのだろうなあ。
というわけで、古い映画(1956年)だったので、どうかと思ったが、結構、楽しめた。