出口治明「生命保険入門・新版」

生命保険入門 新版

生命保険入門 新版

 このところ、金融に興味をもって、生命保険の仕組みについて知りたくなり、選んだ本がこれ。よくまとまっていて、わかりやすい本だった。これを読んで改めて思うのは、日本の生保も1940年体制の影響を色濃く受けていること。営業人員の1社専属制など、ともかく金を集める、商品を力技で売り込む仕組みが優先されて仕組みができていたんだな。セルサイド型の究極系だろうか。一方で、低金利、運用難(貸付難)、少子高齢化などが絡み合いながら、業界自体が改革を求められているんだんなあ。加えて、消費者もさまざまな比較情報が入手しやすくなって賢くなっていくから、この仕組では持たないのだな。次は「生命保険のカラクリ」を読んでみようか。