北海道立近代美術館

 三岸好太郎美術館から歩いて、すぐのところにあるため、覗いてみる。ちょうど留萌育ちの版画家、阿部貞夫の企画展を開いていたのだが、これが良かった。北海道の生活の中から切り取られて風景が美しい。この美術館は、エコール・ド・パリの国内外の作品を中心に収集しているらしいのだが、常設展で見た、この時代の日本画家の絵には、あまり感じるものがなかった。美しいは美しいが、三岸好太郎の迫力には及ばないし、阿部貞夫の中にある生活に根ざした土着的な根のようなものを感じからないからか、などと考えてしまう。頭で描くのか、魂で描くのか、という違いなのかな、と思ってしまったりもする。
公式サイト
 http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/intro/about.html