京大カード、5×3カード、名刺カード---カードブームをつくった本
亡くなった梅棹忠夫さんの「知的生産の技術」は、B6サイズの通称「京大カード」のブームをつくった。今で言うところの「Life Hacks」を探求する人たちは当時、一度はこのカードを試しただろう。ただ、B6というサイズは結構大きいので、別のサイズのカードの提案も出てきた。図書館などで使われていた5×3カードを提案したのが、この本。
- 作者: 板坂元
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1973/08/31
- メディア: 新書
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で、ポータビリティを考えると、さらに小さいサイズ、名刺カードでいいじゃないか、ということになる。情報整理に名刺カードを使うという先駆的な本はたぶん、これ。
書斎の小道具たち―天文博士のとても私的な文房具考 (1982年) (Century press)
- 作者: 堀源一郎
- 出版社/メーカー: 情報センター出版局
- 発売日: 1982/06
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こうした一連のカード・ブームの後、ファイロファックスなどのシステム手帳が台頭し、発想整理にはポストイットが威力を発揮するようになるのだが、今でも、ちょっとした文房具屋さんならば、この京大カード(B6カード)、5×3カード、名刺カードは置いてある。そうしたところを見ると、やはり「知的生産の技術」「考える技術・書く技術」「書斎の小道具たち」の3冊が、Life Hacksの古典といえるのかもしれない。
- 作者: 梅棹忠夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1969/07/21
- メディア: 新書
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