菅直人著、小沢一郎著、そして小沢・菅共著の本たち

 民主党の代表選も始まり、菅首相と小沢前幹事長の対決が始まり、今日は日本記者クラブで討論会があった。首相になりたかっただけの菅さんと政権交代の主人公になりたいだけの小沢さんという感じもするが、本の世界で、ふたりはどうかと調べてみると、まず菅首相の本は、こんなところ。

大臣 増補版 (岩波新書)

大臣 増補版 (岩波新書)

総理大臣の器―「菅」対「小泉」マニフェスト対決

総理大臣の器―「菅」対「小泉」マニフェスト対決

改革政権準備完了―私に賭けてください

改革政権準備完了―私に賭けてください

 一番、有名なのは岩波新書の「大臣」だろう。まだ読んでいないが、新書なので、すぐ読めるだろうし、読んでみるか。で、セットで読むならば、菅伸子夫人のこの新書かもしれない。
あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの (幻冬舎新書)

あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの (幻冬舎新書)

 『あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの』というタイトルはやっぱりブラックユーモアだと思う。
 で、対する小沢一郎氏の本は、というと...
日本改造計画

日本改造計画

小沢主義(イズム)―志を持て、日本人 (集英社文庫)

小沢主義(イズム)―志を持て、日本人 (集英社文庫)

剛腕維新

剛腕維新

 こちらではエポックメーキングな1冊は、ベストセラーにもなった『日本改造計画』だろう。小沢氏の恩師、田中角栄氏の『日本列島改造論』を彷彿とさせるタイトル。この3冊は読んではみたものの、小沢氏の思想や政策は今ひとつ、わからなかった(http://bit.ly/c2KNJ4)。『日本改造計画』は規制緩和と、ITも含め新たな日本のインフラを作る大型公共投資が柱になっているが、時代が変わってしまった。ただ、出馬会見や討論会で真っ先に出てくる日本社会崩壊の話は、これらの本でも強調されている。
 で、アマゾンで検索して、あっ、こんな本があったのかと思ったのは、これ。 菅、小沢両氏が交互に語る政権交代論。ふたりで仲良く『政権交代のシナリオ』をデュエットしていた時代もあったのだ。この本、アマゾンで見ると、いまは古書(「中古品」)しか出ていないみたいだが、「なか見!検索」の対象書籍で、目次や一節を読むことはできる。で、この中身紹介に出てくる小沢氏の担当した文章のタイトルが<公約を守るのが「民主主義の大原則」>。偶然なんだろうけど、意味深だなあ。