MSN産経ニュース「押尾事件」法廷ライブに臨場感

 刑事事件法廷での検事・弁護士の攻防はテレビや映画では見るものの、実際に見聞する機会はほとんどない。その意味で、押尾学被告の裁判員裁判に関するMSN産経ニュースの法廷ライブは証人に対する検事・弁護士の一問一答をそのまま逐一、レポートしており、臨場感がある。
 実名など、ところどころに伏字はあるものの、被害者の女性がかわいそうなくらい、赤裸々に事件の状況が語られる。「ドラッグ」とか「セックス」とか「何回した」などという言葉が飛び交い、危機に陥った女性の状態について「エクソシスト」のようだったというドギツイ表現で語られる。
 裁判員裁判なので、検事も弁護士も「わかりやすさ」を基本に戦うのだが、弁護士は持って回った質問で、裁判長に再三、注意されている。このあたり映画やテレビで見る敏腕弁護士とはちょっと違う感じ。映画だと、その一見、関係ない質問から大逆転があるのだが、そうした意外な展開もなく、淡々と進んでいく。これまでの証言を読んだ限りでは、被告人がかなり不利だと思うのだが、どこで逆転する気なのだろうか。
 裁判は昔々、一度だけ社会見学の一環で傍聴したことがあるが、そのときとは大分、雰囲気が違う。もっとも、傍聴した裁判は、ひったくりか何か比較的軽微な犯罪で、被告も罪を認めていたので弁護士が争うわけでもなく、裁判長が被告を説諭しながら、裁判を進めているような感じだった。
 押尾裁判、このまま弁護士側に隠し弾がないならば、被告側が苦しいんじゃないだろうか。
MSN産経ニュースの「押尾事件」法廷ライブ】
 初公判(9月3日)
 http://bit.ly/cSgWCy
 第2回公判(9月6日)
 http://bit.ly/9Gey0b
 第3回公判(9月7日)
 http://bit.ly/9XFBX0
 第4回公判(9月9日)
 http://bit.ly/8YimVs
 第5回公判(9月10日)
 http://bit.ly/bdfQSA
 来週13日(月)が第6回公判で、押尾被告への被告人質問が予定されている。
【追記】
 第6回公判(9月13日)
 http://bit.ly/bIVYXv
 第7回公判(9月14日)論告求刑・最終弁論
 http://bit.ly/coNhZD
 判決公判(9月17日)
 http://bit.ly/bfvyAp