『北欧案内 旅とデザイン』

北欧案内―旅とデザイン

北欧案内―旅とデザイン

 美術館・デザインスポットなどデザインを中心に据えたコペンハーゲンデンマーク)、ストックホルムスウェーデン)、オスロノルウェー)、ヘルシンキフィンランド)の北欧4カ国ビジュアル観光ガイド。
 それぞれの都市について「ジェネラルインフォメーション」「マップ」「ミュージアム&デザインスポット」「ショップ」「カフェ&レストラン」「ホテル」という基本的な構成。ただし、オスロだけは「ミュージアム&ショップ」「レストラン&ホテル」となっており、他の3都市に比べると、デザイン度は低いのかもしれない。旅行会社の企画でも、デザインというと、ヘルシンキコペンハーゲンが中心で、これにストックホルムが絡むという形が多い。
 実際、この本でも、コペンハーゲンヘルシンキには「アーキテクトツアー」という項目が加わっている。コペンハーゲンは、アルネ・ヤコブセンヘルシンキアルヴァ・アアルトが取り上げられている。また、コペンハーゲンヘルシンキは「地元エディター」、ストックホルムは「地元デザイナー」、オスロは「観光局」が「教えるとっておきのアドレス」というコラムがある。
 さらに「旅のエトセトラ」では「映画」「音楽」「絵本」「フリーペーパー」の北欧文化紹介をはじめ、簡単な会話集、イベントカレンダーなども付いており、80ページの割に内容は充実している。
 実は、この本、図書館で見つけた。2003年の出版で「おすすめツアー案内」で、もう使えないだろうし、ノキアの広告も入っていたりして、ムック的な本として出版されたのかもしれない。ただ、かなり好感度の高い編集で、このコンセプトで改訂版が出たりしないのだろうか。
【関連ログ】
 北欧スタイル編集部編「デザイン好きのための北欧トラベル案内」 http://t.co/Cd3PlCF
 萩原健太郎『北欧デザインをめぐる旅』http://t.co/Ra6ypN0
 鈴木緑『北欧 デザインと美食に出会う旅』 http://t.co/KBbLxLX
 『北欧空間辞典』 http://t.co/IS5SftR