結局、小沢一郎氏は「強制起訴」に

民主党小沢一郎元幹事長(68)の資金管理団体陸山会」の土地購入をめぐる事件で、東京第5検察審査会は4日、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で告発され、嫌疑不十分で不起訴処分となった平成16、17年分の虚偽記載容疑について、「起訴すべき」(起訴議決)と判断した。第5検審は4月に「起訴相当」と議決しており、昨年5月に施行された改正検察審査会法に基づき、小沢氏は、東京地裁が指定する弁護士によって強制起訴される。

 今年は検察が話題を独占する年になりそう。この決定、東京地検特捜部の捜査が不十分と判断されたということもできる。大阪は強引な立件による冤罪を批判され、東京は立件しなかったと批判される。検察は往復ビンタを食らったような形になってしまった。権威回復への道は険しいなあ。
 一方、小沢氏はさらに陸山会問題に引きづられることになり、パワーダウンは避けられないか。裁判を抱えた状態では党を割ることもできないだろうし、権力を失う怖さは細川政権崩壊で経験済みで政権を手放すことは嫌だろうから、親小沢も反小沢も呉越同舟で、このままダラダラと衆院の任期いっぱい民主党政権が続くのだろうか。