日銀がゼロ金利政策を復活。株式市場も好感

日銀は5日開いた金融政策決定会合で、政策金利を現状の0.1%から0?0.1%に引き下げ、4年3カ月ぶりに事実上のゼロ金利政策を導入する追加の金融緩和策を決めた。国債や上場投資信託ETF)、不動産投資信託(REIT)などを5兆円規模で購入する「資産買入基金」も創設する。世界経済の減速や長引く円高で景気の下振れリスクが高まったと判断。物価の安定が展望できるまで実質ゼロ金利を継続することも明確にした。

 日銀が、押し出されるように、実質ゼロ金利政策を復活。日銀は動かない人たちと思われていただけに、株式市場も好感。

5日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は急反発している。前日比の上げ幅を一時157円まで広げ、9538円まで上昇する場面があった。日銀が5日まで開いた金融政策決定会合で、無担保コール翌日物金利の誘導目標を現状の「0.1%前後」から「0.0〜0.1%」への引き下げを決めた。あわせて国債など資産を買い入れる基金創設も検討すると発表し「想定以上の追加金融緩和に踏み込んだ」(ちばぎんアセットマネジメントの安藤富士男顧問)と好感した買いが膨らんだ。

 マーケットにとってもサプライズだったのだな。日銀は、忘れた頃にやってくる、ということかしら。