フィンランド・アテネウム美術館

 ヘルシンキ中央駅前にあるフィンランド最大規模の美術館。ちょうど「VIVA ITALIA」というイタリア現代美術の企画展が開かれていた。なかなか刺激的な展示だったが、キアズマ(現代美術館)との棲み分けがどうなっているんだろうかと考え込んでしまった。見た目で言うと、キアズマはオブジェやインスタレーション、デジタルアートが中心で、アテネウムは絵画ということだろうか。そうしたことはあまり気にしていないのかもしれない。
 常設展示のフィランドの絵画の数々を見ていて思うのは、その色彩の暗さ。真夏の日差しを感じさせるような鮮やかな色彩はどこにもない。夏でも淡い光の描き方。一連の絵画を見ていて、これがフィンランドの光であり、その光のもとでの色彩なのかと思う。
 そんなことを思う一方で、じゃあ、マリメッコのあの鮮やかな色彩はどこからやってきたのだろうか、と考え込んでしまった。これは謎だった。
 最も印象に残った作品は、フーゴ(ヒューゴ)・シンベリの「傷ついた天使」だった。美術館のトップページにも出ている包帯を巻いた天使を2人の少年が担架に乗せて運んでいる絵。
★「アテネウム美術館」オフィシャルサイト(英語版)
 http://www.ateneum.fi/default.asp?docId=12532
マリメッコのオフィシャルサイト(日本語版)
 http://www.marimekko.jp/
★やぶしらず通信・フィランランドのミュージアム関連ログ
・国立現代美術館キアズマ => http://t.co/iURyF4c
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